古材の魅力は、”古いこと”ではなくて、、

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こんにちは、本多です。

最近、海外での建築設計プロジェクトで実施設計のお手伝いをさせて頂いているのですが、そこでデザインに関わる部分の提案をさせて頂く機会があり、茶室の形式を引用した二か所のデザインを提案したところ、

「”茶室の形なんです”と言ったところで、現地の日本について何も知らない一般の人はわからないし、それは、ただハイコンテクスト。日本人が設計していることが”えらい”わけではない。」と指摘を受け、1つは脚下されました。

一方でもう一つの「茶室の形だということ以上に、良いなと感じたから」という提案は、現地の人にも理解してもらえるはずだということで、採用してもらえました。

これは、たぶん古材も似ていて、単に「古いこと」は価値ではなくて今でも感じる価値が大切なのだと思います。

以前、友人と一緒に設計したプロジェクトで、中古建具を使ったとき、完成後にお施主さんが「これすごくいいよー」と感想をくれたことを思い出しました。

もちろん新しいモノも素敵だと思いますが、それもきっと”新しいから素敵”なわけじゃなく今の人にも伝わる価値があるから素敵なわけで、それは古材にもきっとあるんだと思ってます。

そういう意味で、”新しいモノ”も”古いモノ”も平等に扱えるようにできたら、たくさんの魅力が見れて楽しくなりそうです。

本多栄亮/ReLink

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